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2009.01.02 Friday
イスラエル軍によるガザ空爆、ハマス幹部「全滅するまで戦い抜く」
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の背景を少し。
この3つの宗教は、すべて旧約聖書がベースとなっているけれど、では違いは何でしょう?
それは「救世主」の存在。
一般的に「救世主」はイエス・キリストだと思う方が多いだろうけど、これはもちろんキリスト教の考え。
ユダヤ教では、未だ「救世主」は現われていないという考え。
イスラム教では、アブラハムの子孫の一人が離れ、その子孫がムハンマド(モハメット)で
大天使ガブリエルの啓示を受けて聖人(預言者)となったという考え。
旧約聖書は、神に創造された人間(アダムとイブ)の子孫が地上に増える様、神の庇護により迫害を逃れる様、
不信仰の者を滅ぼす様、義なる者を祝福する様。
最も大事なところが、一番「義なる者」とされたアブラハムの子孫が栄える様。
イエス・キリストの父親に繋がる預言の書です。
3宗教が分裂以前の旧約聖書の世界では、中東・アラブ諸国に住む人々は全て、神に祝福されたアブラハムの子孫なわけで。
では、そのアブラハムがどれほど神に愛され、祝福されたかといえば
「約束の地・カナン」
を神に与えられたこと。
遊牧民として諸国を回っていたアブラハムが、神によって、最も豊かなヨルダン川の西域の土地が
与えられた。
現在のイスラエル/パレスチナである。
乳と蜜(たぶん天然資源のことだと思うけど)が流れる肥沃な土地。
この土地を巡って争いをするのは、皆アブラハムの子孫という自負があるから。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三つ巴。
どうしてもこの土地を手放したくないのは、連綿と語り継がれた「神に祝福された民」という地位を
捨てられないし、他者に渡したくない、、、そんな民族(宗教)意識。
アブラム(アブラハム)が99歳になったとき主はアブラムに現われ、こう仰せられた。
「わたしは全能の神である。あなたは私の前を歩み、全き者であれ。
わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に立てる。
わたしは、あなたをおびただしくふやそう。」
アブラムは、ひれ伏した。神は彼に告げて仰せられた。
「わたしは、この、わたしの契約をあなたと結ぶ。
あなたは多くの国民の父となる。
あなたの名は、もう、アブラムと呼んではならない。
あなたの名はアブラハムとなる。
わたしが、あなたを多くの国民の父とするからである。
わたしは、あなたの子孫をおびただしくふやし、あなたをいくつかの国民とする。
あなたから、王たちが出て来よう。
わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしたあなたの後の
あなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。
わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである。
わたしは、あなたが滞在している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの後の
あなたの子孫に永遠の所有として与える。
わたしは、彼らの神となる。」
創世記17:1-8
約束の地
物資にこと欠く弱小政府(ハマス)が市民と、軍事大国イスラエルに戦いを挑むのは、
これまでの非人道的な扱いに対する怒りだけではない。
神に与えられた「約束の地・カナン」への想いの強さでもある。
それが悲しいところ、、、。
どちらも、誰の仲裁にも耳を貸さないとは、、、。
全滅も覚悟とは、つまりはそういうことだろう。
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創世記というのは、日本語訳を読むせいなのかもしれませんが、どうもそこに書かれた「主」というのが、宇宙人と思えてならない(笑)
最近のいろいろな研究で、エデンの園というのは、どうやらサウジの中央あたりで、そのあたりはもともとは非常に肥沃な大地だったといいます。
ミトコンドリア・イブは、中央アフリカあたりにいたというし、約5万年前にそのアフリカを出た150人が世界に散っていまの人類を形成したとか。
アフリカを出た150人が、最初にたどり着いた地が、サウジアラビア中央の森林地帯。火を使う人々は、食事のために付近の木々を燃やし(イブのりんご=赤=火)、その地を追われた人々が向かったのがヨルダン川西域のカナンだったようです。
地球は約1万年ごとに雨季と乾季が交互に起こっているそうですが、約1万年の昔、肥沃な緑の大地が砂漠化するなかで狩猟採取が困難になる中、大自然を厳しい「父」と考えたのはなんとなく納得できる気がします。
カナンの地で生まれた宗教のもとに、その地を守ることを使命として現代にいたるまでなお、争いを続ける人々。カナンを離れて世界に散ってそこで文明の花を咲かせた人々。
そして流れ流れてようやくたどり着いた東のはずれの土地が、黄金の国ジパングだったのかもしれませんね^^