エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ享年39歳。
チェ・ゲバラと言った方が馴染みがあるだろう。
50年前にキューバに革命をもたらした男、その志を持ったのは時わずか28歳。
アメリカにもっとも嫌われた男は、世界で最も愛された男だった。
たった82人でキューバの独裁政権を倒し、共和国を打ち立てた男。
彼はアルゼンチン人で喘息持ちの医者だった。
同時に旅人であり詩人であった。
何よりも人を愛し、人を惹きつける才能を持っていた。
20世紀最大のロマンチストであり、偉業を成し遂げた人物だと思う。
彼が成し遂げたことを、過去の話としてしか捉えられないことが残念でならない。
同じ時代を生きた人が、彼をどう思っているのか是非とも聞きたいところ。。。
キューバは共産国。
共産国といえば、ソ連であり中国であり、北朝鮮でして。。。
なんだか薄暗いというか恐怖政治を施いている恐ろしい国家という概念があるのだけれど、
赤道直下の国、キューバはラテンのノリ。
今日が楽しければそれでOK!
そんなキリギリスばかりの人種が揃ってる。
キリギリスがアリになれない所以ってものがあって、キューバは教育費も医療費も全て無料。
日本では考えられないけれど、大学の費用まで無料なのだ。
北朝鮮や中国の寒村地域とは違って、キューバ全土で識字率は95%以上ともいわれる。
共産国家としては珍しい豊かな国である。
(麻薬とは縁が切れないみたいだし、中国に莫大な借金かあるみたいですけどネ)
独裁者のために虐げられていたキューバを、開放したのがゲバラ。
北方謙三氏も言っていたが、水滸伝の指導者「晁蓋」を彷彿とさせる。
水滸伝の108人と、ゲバラのゲリラ軍の82人が、また似通ったような少数値で浪漫なのだ。
現在の日本は、独裁ならぬ多裁国家だと思う。
大企業、メディア、政治家、複合的に汚染された、資本主義とは名ばかりで国民が主権を失った
奇妙な国家である。
憲法の9条も25条も、1条でさえ虚しく響く国家になってしまった。
政界再編では間に合わなくなってると思う。
では、どのように政権交代が成されるか、、、そんなご時勢の今日この頃、
キューバ革命は正にロマンチシズムの骨頂とも思えてしまう。
この手紙を読まねばならないとき、
お父さんはそばにいられないでしょう。
世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、
いたみを感じることができるようになりなさい。
これが革命家において、もっとも美しい資質です。
子供達よ、いつまでもお前たちに会いたいと思っている。
だが今は、大きなキスを送り、抱きしめよう。
お父さんより。
(チェ・ゲバラ 1965年 子供達への最後の手紙) 虐げられている人を前に思うのは、思想でも宗教でも無い。
政党でも体制でも無い。
「何とかしなければ!」その強い思いだけなのだと思う。
チェ28歳の革命(1月10日より) チェ39歳別れの手紙(1月31日より)共産国家を支持するわけではないけども、とりあえずこの映画は観てみたいと思います。
余談ですけど、「ラウル」と聞いてゴンザレスではなく、カストロを思い浮かべるなら
赤い星に敬礼!
(なんちゃって・笑)
しかしその革命政権が倒れ、ゲバラは社会主義に傾倒。独裁政権だったフルヘンシオ・バティスタ打倒を目指してカストロと共に、武装ゲリラ闘争へ向かいました。
メキシコからわずか8人乗りのボートに乗りこんだゲバラ達革命メンバー82人は、キューバに到着したときにはすでに12人になっていたとか。
それでも戦い抜いたゲバラは、キューバの国立銀行総裁になるんですよね。。。
時代を動かすのは、いつの時代も、ほんの一握りの少数なのかもしれません。おっしゃる通り、いまの日本は多裁国家。なにもできない。なにもしない日本。
考えてみると、太平洋戦争の開戦のとき、終戦のとき、その重大な国家としての決断に際して、国会はなんの機能も果たしていない。結局、国会なんて、なにもできない烏合の集団でしかないのか? 最近、そんなことを考えています^^;