ラ・カンパニュラ

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2011.10.07 Friday

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2009.01.14 Wednesday

愛と勇気と希望の日

 

1月14日は、「愛と勇気と希望の日」だそうです。
1959年(昭和34年)の今日、南極の昭和基地に置き去りにされたカラフト犬の「タロ」、「ジロ」の生存が確認されたことにちなんでいるそうです。


高倉健 - 渡瀬恒彦・夏目雅子 - 1983年



この映画、ご覧になりました?
文部省(当時の名称)推薦だけあって、鑑賞会と称して多くの小中学校でも上映されたようです。
感動的なのはいいけど、多感な子供達のこと。
「好きな女の子」の前でわんわん泣きたいのを堪えて、「つまんねぇーの!」なんてわざと言ってみたりしたのかな、、、
なんて考えると微笑ましい。

1983年の上映ってことは、、、こちらにお越し下さる方は大人のお領域に達していたかと(笑)。

改めて、、、いい映画ですね。

極寒の地で生き延びたタロとジロの強さとひたむきさに、心を打たれます。
極寒の時代だけれども、だからこそ人の愛は染みるし、だからこそ、勇気も希望も捨てちゃいけない。



私がこの映画(ビデオですけど)を観たのは20代後半でした。
最後のシーンは本当に感動的で、涙ぼろぼろ流して思わず飼い犬の柴犬を『ひしっ!!』っと抱きしめたところ
「わんわん!!」っと必死に抵抗されました。

そ、そんなに怒らんでもいいのにさっ  ちぇっ。



酒臭かったのかなぁ?

2009.01.09 Friday

「小さな恋のメロディ」か「禁じられた遊び」か?

JUGEMテーマ:日記・一般

6歳と7歳のカップル、結婚するためにアフリカに駆け落ち ドイツ

 【1月6日 AFP】ドイツ北部ハノーバー(Hanover)で前年12月31日、6歳と7歳のカップルがアフリカに駆け落ちしようとしていたことが明らかになった。地元警察が5日、語った。

 地元警察の報道官によると、このカップルはMika君とAnna-Lenaちゃんという名の2人で、「非常に愛し合うあまり、暖かいアフリカで結婚することを決め、Anna-Lenaちゃんの5歳の妹も証人役として連れて行った」という。


なんとも微笑ましく可愛らしいお話し。

この記事をブログで使う方もチラホラいらっしゃるようで。

多くの方は、昔の映画「小さな恋のメロディ」を思い浮かべたようです。

私は「禁じられた遊び」だった。。。


子供って侮れないよね。
この歳で国境越えを考えたなんて、すごいなぁ。

この子達は親元を離れようとしたんだよね。
その意味することが充分理解できないながらにも。


小学校2年生の頃、養父が米穀業組合の旅行でお土産にお財布を買ってきてくれたことがありました。
ピンクのサテン地にスパンコールとビーズがキラキラ光ってて、
一目で気に入りました。
しかし、小学校2年生の女児には豪華な代物だったので、養母は
 
 「もう少し大きくなるまで使っちゃイカんよ」

そう言って私の手の届かない箪笥の奥深くへ仕舞い込んだのだけど。。。
どうしても友達に見せびらかしたくて、養母の留守に、食卓の椅子を使って、その財布を取り出しました。

子供のポケットにはちょっと大きくて入らない財布。
手に持って遊びに出かけ、鬼ごっこしてるうちに無くしちゃった。

家出を考えたのはその時(笑)。

自宅から片道13キロ離れた伯母の家までてくてく、てくてく。
ひたすら歩いたプチ家出。
まったく、伯母の家になんか行けばすぐバレるのに(笑)。

この時の気持ちは少しだけ覚えてる。

「もう少し大きくなるまで、使ってはいけない」

と言った養母を欺いたこと。

大事な財布を失くしたことが、自分にとってとてつもなく大きな失敗だと思ったこと。

自分のした事に対して謝らなくてはいけないのに、叱られることが怖くて、叱責からただ逃れようとしていたこと。

これが私の「禁じられた遊び」による失敗。

ニュースの子供達も、何かから逃げたかったのかな???
叱られるようなことしちゃったから、逃げたかったのかな???
そんなことを思いました。

警察官の粋な言葉がナイスですね☆


Jeux Interdits (禁じられた遊び)




2008.12.28 Sunday

チェ 28歳の革命&チェ 39歳別れの手紙






エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ享年39歳。
チェ・ゲバラと言った方が馴染みがあるだろう。
50年前にキューバに革命をもたらした男、その志を持ったのは時わずか28歳。

アメリカにもっとも嫌われた男は、世界で最も愛された男だった。

たった82人でキューバの独裁政権を倒し、共和国を打ち立てた男。

彼はアルゼンチン人で喘息持ちの医者だった。
同時に旅人であり詩人であった。
何よりも人を愛し、人を惹きつける才能を持っていた。

20世紀最大のロマンチストであり、偉業を成し遂げた人物だと思う。
彼が成し遂げたことを、過去の話としてしか捉えられないことが残念でならない。
同じ時代を生きた人が、彼をどう思っているのか是非とも聞きたいところ。。。

キューバは共産国。
共産国といえば、ソ連であり中国であり、北朝鮮でして。。。
なんだか薄暗いというか恐怖政治を施いている恐ろしい国家という概念があるのだけれど、
赤道直下の国、キューバはラテンのノリ。
今日が楽しければそれでOK!
そんなキリギリスばかりの人種が揃ってる。

キリギリスがアリになれない所以ってものがあって、キューバは教育費も医療費も全て無料。
日本では考えられないけれど、大学の費用まで無料なのだ。
北朝鮮や中国の寒村地域とは違って、キューバ全土で識字率は95%以上ともいわれる。
共産国家としては珍しい豊かな国である。
(麻薬とは縁が切れないみたいだし、中国に莫大な借金かあるみたいですけどネ)

独裁者のために虐げられていたキューバを、開放したのがゲバラ。
北方謙三氏も言っていたが、水滸伝の指導者「晁蓋」を彷彿とさせる。
水滸伝の108人と、ゲバラのゲリラ軍の82人が、また似通ったような少数値で浪漫なのだ。



現在の日本は、独裁ならぬ多裁国家だと思う。
大企業、メディア、政治家、複合的に汚染された、資本主義とは名ばかりで国民が主権を失った
奇妙な国家である。

憲法の9条も25条も、1条でさえ虚しく響く国家になってしまった。

政界再編では間に合わなくなってると思う。
では、どのように政権交代が成されるか、、、そんなご時勢の今日この頃、
キューバ革命は正にロマンチシズムの骨頂とも思えてしまう。


  この手紙を読まねばならないとき、

  お父さんはそばにいられないでしょう。

  世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、

  いたみを感じることができるようになりなさい。

  これが革命家において、もっとも美しい資質です。

  子供達よ、いつまでもお前たちに会いたいと思っている。

  だが今は、大きなキスを送り、抱きしめよう。

  お父さんより。

                     (チェ・ゲバラ 1965年  子供達への最後の手紙) 


虐げられている人を前に思うのは、思想でも宗教でも無い。
政党でも体制でも無い。

「何とかしなければ!」その強い思いだけなのだと思う。


チェ28歳の革命(1月10日より)  チェ39歳別れの手紙(1月31日より)

共産国家を支持するわけではないけども、とりあえずこの映画は観てみたいと思います。



余談ですけど、「ラウル」と聞いてゴンザレスではなく、カストロを思い浮かべるなら
赤い星に敬礼!




(なんちゃって・笑)


2008.11.26 Wednesday

未来を写した子どもたち






インド・コルカタの売春窟で生まれ育った子どもたちが、カメラを通して外の世界へと飛び出していく姿を追ったドキュメンタリー。


2004年にアメリカで公開され、2005年にアカデミー賞ドキュメンタリー部門で最優秀賞を取った作品です。
2008年11月22日、日本にやっと上陸。


舞台はインド・カルカッタの貧民街。
ここで生活する子供たちの母親はほとんどが独身の売春婦であり、男は客引き。
大人達の親も同じ、その親達もまた同じ。

それは、インドのカースト制度という厳しい身分制度によるもの。
ここに住む子供達の将来に自由は無い。
親の職業をそのまま子供が受け継ぐよう義務付けられているから。

狭い部屋にカーテンを引き、子供達の母親は客を取る。
女の子はその間、家事を強いられる。
男の子はその間、外で時間を潰す。

わずか10歳の女の子でさえも、自分の将来を知っている。

馴染みの客からは「何時から客を取るの?」
という問いかけが増え続ける。

少女は応える。


「もうすぐだと思う・・・。」


こんなに悲しい会話があるだろうか。。。


夢多きはずの子供に、現実は夢見ることを許さない。
たとえ憧れの職業があったとしても、将来は生まれた時から決められているのだ。

母親が稼ぐ収入は、一日に300円。
一ヶ月の収入がわずか9,000円。

学校にも行けない子供達は、益々差別される。
夢を見ることを忘れ、諦めた日常を過ごすしかない毎日。

連綿とした歴史の中、世間に振り向かれることもない時代を見てきた貧民街に
イギリスの写真ジャーナリスト、ザナ・ブリスキ(女性)が足を踏み入れる。

ここからが映画の始まり。

公開されたのは2004年だが、ドキュメンタリーを制作するには時間がかかる。
撮影と記録が始まったのは、2001年だという。

ザナはまず、子供達の親に「子供を学校へ行かせるように」と話すが、
「そんな余裕は無い」と何処の親からも聞き入れてもらえない。
それでも看過出来ないこの状況を少しでも良くするために、自分に何が出来るか、、、を考えた。

そして彼女は、この貧民街に住む子供達を集め、一人一人にインスタントカメラを与えた。
子供達はカメラの扱い方はもちろん、存在さえも知らなかっただろう。

ザナは子供達に、自分が撮った世界の写真を見せる。
カメラの扱い方を教える。
子供達の目がキラキラ輝く。

もらったインスタントカメラで、子供達は暗い家から街へ出る。
道を行く老人、道端の露店、友達同士。
子供の目線で、実に『生きた』写真を撮り続け、、、そして笑った。

ザナは子供達の反応に驚き、さまざまな場所へ子供達を伴った。




初めての動物園、初めての海。
貧民街では聞かれなかった嬌声、楽しそうな笑顔、走り回る元気な姿、じっとしていられない衝動!

インスタントカメラのファインダー越しに、子供達は次第に夢を持ち始めていった。。。

この先は語らずとも良いでしょう(^^)



やっぱり、、、子供達にいちばん似合うのは、笑顔だと思います。

コブクロ : million films



これは、ある方が私の現在の仕事に対しての感想として挙げてくださった曲です。
本当に嬉しかったな~。

この曲を、この映画の中の子供達に贈りたいと思います。




子供達のその後は、、、是非スクリーンで確かめてください。


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