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貴方の会社に派遣社員、日雇社員やアルバイト、は居ないだろうか・・・?
もし貴方の会社にそういった方々がいるとして、貴方や会社はそういった方々に正社員と同じ接し方をしているだろうか?
私もかつては派遣社員として数々の会社に派遣されたが、派遣先のどの会社も同じスキル・同類項の業務でありながら、派遣に対する扱いがそれぞれ違っていた。
貴方の会社の非正規雇用者は、一体貴方の会社をどう思っているか考えたことあるだろうか?
日本企業は戦後の高度成長期〜バブル期あたりまで終身雇用制度がほとんどだったが、今はどうだろう?
企業は軒並み新規採用も中途採用も控え、採用するのはもっぱら利益追求のために賃金の安い外国人や派遣、日雇労働者ばかり。
必要無くなれば、人の生活などおかまいなしに簡単に、一方的に解雇通知だけですませるシステムを作りあげてしまった。
就職難の語句さえ知らずに終身雇用を約束された人々が、就職難で喘ぎ『とにかく仕事に就きたい』という弱者の気持ちなど分かるはずない。
例えば大企業の役員様、貴方のご子息・ご息女が貴方に頼らず、採用試験を受けても受けても採用されず、日雇労働に頼り場所を替えネットカフェで毎夜を過ごしていると想像してみるがいい。
貴方の憂いと怒りは何処に向くだろうか?
かつての日本の首相が使った言葉で、忌々しい『自己責任』という言葉があるが、
これは力の無い弱者に求める言葉であってはならず、権力を持つ、企業経営者であり、その役員であり、政治家であり、終身雇用という恩恵を受けている者であり、お気楽な公務員であり、転職などしたことのない苦労知らずの者のために使われるべき言葉なのだ。
非正規社員を奴隷のように扱いモノを捨てるように簡単に首を切る、こんな不条理があってはいけない。
その不条理が、想像を絶する程の不条理だから人は狂う。
当たり前ではないだろうか。
日雇労働者の年収は200万前後といわれている。
グッドウィルのような下賤な会社を介していれば、労働者に渡る賃金は僅かなもの。
現在、課長、部長、次長、常務、専務と呼ばれ崇め奉られている貴方方にはとうてい理解できないだろうが、現実がそこにある。
抑圧され続け・・・
狂った低賃金労働者は、人を襲う。
誰でも良かったと・・・。
希望すら無いから。
或いは自分を殺す。
疲れたと・・・。
夢みることすら忘れたから。
この現象は、あなたのご子息・ご息女であるかもしれないと考えてみるべきだ。
想像すら出来ず一笑で終わるのなら、その貴方こそこの非正規採用者からなる奴隷制度を作り出した張本人だと、こちらこそ嘲笑するしかない。
そして忍耐強い人種と言われる日本人よ!何時まで我慢するのか?
非正規雇用者の貧困に喘ぐ人々を見て見ぬ振りをし、更に年金だけが頼りの一人暮らしのお年寄にまで重税をかける日本。
それでも腐った権力者に自己責任といわれたら黙るしかないのか?
ならば、政府は何を成しているのかと思わないか?
この日本では。基本的人権が憲法で約束されているはずなのだ。
最低限度の幸せが保障されているはずなのだ。
それなのに企業が若者を正規雇用しない社会現実、それによって彼らが失う収入と強いられるネットカフェ生活=貧困
それを容認する能無しの政府。
人権を侵害したとして、かの昔、有名な朝日訴訟などもある。あの時の訴訟人と同様な立場の人が、この現代にどれだけ居るか、衰えた思考回路が働くなら是非想いを馳せて欲しい。
貴方方は、未来を担う子供たちに、どのような権利があって苦しみを与え
どのような権利があって搾取し、どのような権利があって簡単に切り捨てるのか?
非正規社員も、貴様達と同じ人間なのだと思い出してほしい。
2008.10.16記
自分も派遣社員だった時期があるので、どうしても見過ごせない。
私がよく訪問させていただくサイトの運営者は皆立派な大人の方で、そこに集う方もバランス感覚に優れた考えを持ってみえる人ばかり。
「世に倦む日々」のThessalonike(テサロニケ)氏は、去年6月、秋葉原殺傷事件が起こった時に、
派遣社員冷遇の世相に警鐘を鳴らしていた。
彼女がいない - 加藤智大の自虐ひがみモロノーグと新自由主義
この記事を読んで、改めて社会が「人」に及ぼす影響は大きいと思った。
この記事の読後感は、「私はただ運が良かっただけ」そんなものだった。
もちろん運の強さが自分の強さという考えもあるだろうけど、私はそうは思わなかった。
正社員になれない人を「運」とか「頑張りが足りない」とかで片付けてしまう社会がした事は
正社員への道を狭くしただけではないか。
秋葉原殺傷事件を機に、政府は、企業はこの半年の間に何をしただろう?
セーフティネットなど敷かれない。
それどころか、年末の「派遣切り」で益々の弱いもの苛めである。
この「年越し派遣村」に対するニュース記事がネットでもテレビでも取り上げられているが、
ネットのニュース記事に対する反応は酷い。
「自業自得」「自己責任」
KOIZUMIやTAKENAKA信者が、まだこんなに溢れているのかと驚いた。
大晦日の深夜「朝まで生テレビ」が放映されていて、OMURA(愛知県)が出ていた。
パネラーから派遣社員が正社員になれない理由は何かと問われた時
OMURAは平然と言い放った。
「そりゃスキルが無いからでしょ、スキルは大切ですよ、何で取らないの?」
そんな時間的にも金銭的にも恵まれていないってこと、この期に及んでまだ理解出来ていない。。。
はいはい、アンタには未来永劫投票しませんよ。
正月の2日だったか、、、NHKで日本の今後を考える討論番組に、TAKENAKAが出ていた。
パネラーの一人から、派遣労働者に対する仕打ちと大企業の利益(内部留保)と役員報酬のアップの不条理性を問い正された時
TAKENAKAは平然と言い放った。
「今までは正規雇用者が恵まれ過ぎていたのだ。」
派遣社員の一掃が済んだら、今度は正社員に着手ということか。。。
あくまでも大企業とその役員のパイプは大事に永久保存ってことね。
ネットで派遣社員ばかりを責め立てていた連中も、今に同じ目に会うってもんだ。
明日から厚生省の公会堂も使えなくなる。
日比谷の人々は一体どうなるのだろうか。。。
ここまで何の手も打たなかった大企業も政府も、まだ、労働者が滅びても「己には関係無い」と言うのだろうか?
冷たい社会は、いとも簡単に人を放り出す。
派遣切りに会った人々に、インタビュアーがマイクを向ける。
「家には帰らないのですか?」
「親とは絶縁状態なので、、、今更、、、。」
こんな会話が多かった。
それぞれの事情はあるだろうけど、親子(家族)の絆は簡単に考えてはいけないと思った。
思春期に抱えた第二反抗期を乗り越えられないままの若者が多いことに驚いた。
人は一人で生きていけるわけじゃない。
最小単位の家族という「社会」を否定続ける人は、大きな社会から放り出された場合に弱いと言われても仕方ない。
最終的に帰る場所が無いのだから。
それぞれの家族にも「事情」はあるだろうけど、そこんところの関係修復をしなければイケない人(修
復可能な人)も居るのではないかと。
責任感ゆえに頑張りすぎて所持金が500円以下になってしまっても、頼ることなく来た人にこそ、
今一度「両親」について考えて欲しいと思う。
親の援助を受けずに頑張り通して来た人が、困窮してどうにもならなくなって「親(家族)」に頼るのは
甘えではなくて、生きるために必要な「勇気」だと思うから。
Phil Collins : Against All Odds
世に絶望した失業者が溢れる時、差し伸べる暖かい「手」がなければ、彼らはどう変化するだろう?
生きるために人を襲うか、生きるのを諦めて己を殺すか?
現在起こっている事象は、この社会に生きる者全てに無関係ではない。
だからこの非常時に手を差し伸べる人々が現われた。
政府は民間ボランティアの活動に、引きずられる程度のことしかしていない。
逆じゃないの?